鉛筆の芯は、何でできているのかご存知でしょうか?
主成分は、黒鉛と粘土です。
その、黒鉛と粘土の配合比率によって、芯の硬度が変わるのです。
黒鉛が多ければ多いほど、柔らかく濃くなり、粘土が多ければ多いほど、硬く薄くなるのです。
黒鉛とは、炭素Cだけからできている物質です。
ちなみに、HBの芯は、黒鉛7、粘土3の割合です。
シャーペンの芯は、折れにくいように粘土ではなくプラスチックが使われているようです。
ところで、その黒鉛と同じ元素からできている物質をご存知でしょうか?
それは、ダイアモンドです。
実は、鉛筆の芯の主成分、黒鉛と、指輪やネックレスといった宝飾品に使われるダイアモンドは、同じ物質から構成されているのです。
鉛筆の芯の濃さの秘密!濃いものは紙を汚すことも!
鉛筆の濃さにはたくさんの種類があることをご存知でしょうか?
例えば、B、HB、H。鉛筆にこのような表記がされているのを見たことがあると思います。
これは、鉛筆の芯の硬度の表記です。
硬度というのは、硬さと濃さのこと。BよりもHBの方が硬く、色が薄く、またHBよりもHの方がさらに硬く薄くなります。
では、それはどのような理由でそのようになっているのでしょうか?
また、たくさんの濃さの種類がある鉛筆を、どのように使い分ければいいのでしょうか?
この記事では、そんな鉛筆の濃さの秘密を紹介していきましょう!
鉛筆の芯の濃さについて!
まず、芯の濃さの表し方ですが、アルファベットのH、B、Fと、数字を使っています。
H、B、FはそれぞれHard(硬い)、Black(黒い)、Firm(しっかりした)の頭文字を表しています。
そして、HとBには前に数字が付き、その数字はその度合いの大きさを表しています。
また、HBはHとBの間、FはHBとHのあいだの硬度です。
つまり、芯が柔らかく濃い順に、
‥6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H‥となっています。
そして、その数字は、どこまで続くのでしょうか?
日本工業規格(JIS)では、6Bから、9Hまで定められているようです。
つまり、17種類!さらに、メーカーによっては、幅が違うようで、
三菱鉛筆株式会社では、10Bから10Hまで発売されているようです。
これは、なんと22種類!
鉛筆の濃さには、こんなにも種類があるのです。
画材や作図などの専門店や文具店に売っています。
見に行ってみるのも楽しいですよ。
芯の濃さの違いを知ってうまく使い分けよう
鉛筆の濃さにはさまざまな種類があるということは、
鉛筆の用途や使う人によって使い分けることができる、ということです。
それでは、その使い分けについて詳しく見ていきましょう。
①筆圧が弱い子供
筆圧の弱い子供にとっては、柔らかく、つよく書かなくてもよい2Bあたりが適しているようです。
小学校入学すると、2Bの鉛筆とかきかた鉛筆(6B)を用意する用意言われることが多いです。
②製図
精密な設計などをする場合には、出来るだけ薄い、2H以上のものを使っていることが多いです。
細かい線を引くのに適しているからです。
③絵画
絵画では、3B以上の柔らかい芯を使うことが多いです。
柔らかい芯は、濃淡を出しやすいためです。
まとめ
幼いころから、だれもが使ったことのある鉛筆。
その芯には、驚くべき秘密がたくさんありました。
私たちがよく使う硬度のものの他にも、たくさんの種類があります。
そのたくさんの種類の中から、私たちは、その用途や使う人によって選んで使い分けることができるのです。
今は、シャープペンシルが普及し、鉛筆を使わないことが多くなってしまいましたが、今日は鉛筆を使ってみるのも悪くはないかもしれませんよ。