糖尿病の原因と発症メカニズムについて

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糖尿病の原因とは⁈発症メカニズムについて

糖尿病は簡単に言うと、血糖値が高くなりすぎて下げられない病気です。

その本質に迫るために、体内で血糖値のコントロールがどのように行われているかを知っておきましょう。

だらしがない生活の積み重ねが血糖の制御を狂わせ糖尿病に繋がる

日本人は摂取カロリーの6割ほどを糖質からとっています。

糖質はご飯・パン・麺類などの主食、イモ類、果物、

お菓子などに含まれていて、消化吸収されると体内ではブドウ糖としてやり取りされます。

血液中に含まれるブドウ糖が血糖であり、1㎗=100CC当たりの血糖の重さが血糖値です。

血糖は全身の細胞のエネルギー源となっていて、健康な人では空腹時は100mg/㎗未満に保たれています。

糖質を含む食事をすると血糖値は上がりますが、健康な人は食後も140mg/㎗未満に抑えられるのが普通です。

その上がり過ぎた血糖の制御を一手に担ってるのが、

すい臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるインスリンというホルモンです。

インスリンの役割は、肝臓・筋肉・脂肪組織などに作用し、

血糖を細胞に取り込ませる事で、血糖を細胞内に運び込むのはグルットと呼ばれる輸送体であり、

インスリンはこのグルットを細胞表面に移動させます。

インスリンはまず真っ先に肝臓に働きかけ、肝臓から糖を出さないように血糖をグリコーゲンという形で貯蔵します。

次に作用するのは筋肉で、ここでも血糖はグリコーゲンとして貯められます。

でも、肝臓は70〜80g、筋肉は200〜300g前後しかグリコーゲンを貯蔵出来ません。

だから1日3食で糖質をたっぷり食べているとグリコーゲンの倉庫はほぼ満杯です。

そこで最後に余った糖質を引き受けるのが脂肪細胞の集まりである脂肪組織なのです。

インスリンは脂肪組織に血糖を取り込ませて中性脂肪として蓄えます。

脂肪細胞は最大3倍にも膨らんで何十kgでも中性脂肪を溜め込めるのです。

この中性脂肪こそが体脂肪で、糖質の過食が肥満の原因でもあります。


【インスリン分泌の低下とインスリン抵抗性のワナ】

血糖が、肝臓・筋肉・脂肪組織などに収まると、

食後に上がっていた血糖値が平常レベルまで下がってきます。

日本人の糖尿病の95%以上を占め、

生活習慣が原因でなる2型糖尿病はこのインスリンの働きが落ちたときに、

インスリンの分泌が足りないと生じます。

糖尿病の多くはインスリンの分泌不足から始まり、

体内の細胞に血糖を吸収させて血糖値が下げられるのはインスリンのみです。

その分泌量が少ないか、遅れて出てくると血糖値は上がりやすい。

インスリン分泌力は遺伝的にある程度決まっており、

血縁者に糖尿病患者がいると糖尿病になる確率は2〜3倍にもなります。

日本人を含む東アジア人にはインスリン分泌量が低い体質の人が多いから要注意です。

インスリン分泌力は加齢の影響を受けやすく、

30代をピークとして徐々に下がり続ける傾向があります。

分泌力低下の1つの原因は糖毒性。

糖質には糖化という毒性の高い反応があり、

すい臓のβ細胞が糖質の刺激を繰り返し受けるうちに弱り、分泌力がダウンします。

糖尿病が発症した段階では、その分泌力はピーク時の半分以下まで落ちているといいます。

インスリンを分泌するβ細胞は数gほどしかないうえ、

細胞が新しく生まれ変わるのに5〜6年かかるので、1度落ちた分泌力を復活させるのは困難です。

一方、十分なインスリンが出ているのに、効き目が低下する状態をインスリン抵抗性と呼びます。

これも血糖の調節力を狂わせて、糖尿病の悪化に拍車をかけます。

インスリン抵抗性の主因は、内臓脂肪の溜まりすぎなどによる肥満。

血糖を最終的に引き取るのは脂肪組織で、過食と運動不足でエネルギーが余ると体脂肪は増えます。

なかでも、腹部の消化管の間などに溜まる内臓脂肪が増えすぎ、

お腹がポッコリ出てくるメタボ体型になると、遊離脂肪酸や炎症物質が分泌されるようになり、インスリン抵抗性が生じます。

この他にも、歯周病の原因菌が分泌する炎症物質もインスリン抵抗性を引き起こす原因になります。

【メタボやストレスが糖尿病への第一歩】

効き目が落ちると質を量でカバーしようとする為、インスリンの分泌量が増えます。

インスリンは体脂肪の蓄積を促すため、内臓脂肪型肥満が進み、インスリン抵抗性が高まるという悪循環になります。

これが遺伝的にインスリン分泌力が高い欧米人に肥満の糖尿病患者が多い理由です。

日本人のように、インスリン分泌力が低いと、かなり太る前にβ細胞が弱り、少し太っても糖尿病になります。

日本でも近年では太った糖尿病患者が増えていて、その半数はBMI25以上の肥満。

これは、本質的にインスリンの分泌力が高く、

本来は糖尿病になりにくいはずの人でも、肥満によるインスリン抵抗性が強く働いた結果と考えられます。

この他、ストレスも2型糖尿病の原因として注目されていて、

ストレスが加わると自律神経のうち、身体を活動モードにする交感神経が優位になって、

成長ホルモンやコルチゾールといった抗ストレスホルモンが分泌されます。

交感神経も抗ストレスホルモンも、肝臓のグリコーゲンを分解して血糖値を上げるため、糖尿病に陥りやすい。

糖尿病がどうかは血糖値をモニタリングしていれば、一目瞭然です。

健康診断で毎年血糖値を測り、少しでも血糖値が高くなったら、自覚症状がなくても精密検査を受けるべきでしょう。

糖尿病は一定速度で進む訳ではなく、一定のポイントを超えるとガクンと悪化します。

喉の渇きや頻尿といった兆候が出たときにはかなりの高血糖になっていて、

カラダの隅々に深刻なダメージを与えて、数々の合併症も引き起こしてしまいます。

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