木々の生い茂る道を歩いていると、
「あれ、エビフライ?!」
と思わず立ち止ったことはありませんか。
わたしの実家から10分ほど歩いた所には林があるのですが、
幼い頃山に遊びに行ったときにエビフライを見つけて友だちと盛り上がったことがあります。
でも、本当のエビフライなわけないですよね。
実はこれ、リスのかじったあとの松ぼっくり。
ですが、本当にエビフライにしか見えないほどすごいかじり方なんです。
そんな松ぼっくりに興味を持ったお子さんをお持ちの家庭もあるはず。
せっかくお子さんが自然のものに興味を持ってくれたのだから、それを家でも楽しめるといいですよね。
また、人間も松ぼっくりを食べられるのか!?という疑問にもお答えしたいと思います。
ここでは、松ぼっくりの種を採取して盆栽を作る方法と、気になる食用問題についてご説明。
松ぼっくりに興味を持ったあなた、ぜひ参考にしてくださいね!
松ぼっくりの種を採取して盆栽を作ってみよう!
松ぼっくりの盆栽がお庭にあったら素敵だと思いませんか。
実は種を採取することで盆栽を作ることができるんです。
松ぼっくりの中に種はあるので、そこから取り出すことからスタートしてください。
ただし、開ききってしまった大きな松ぼっくりの中には種がないことが多いのでご注意を。
拾ってくる際は、キュッと締まったものを選ぶようにしましょう。
種を無理やり取り出そうとするとバラバラと崩れてしまうので取り方にはコツがあります。
それは日光に当てること。
紫外線に当てて乾かすことで松ぼっくりが開いて種がポロッと出てきます。
種が出てきたら、すぐに盆栽に植えることが大事。
水はけの良い土に、種が少し隠れるまで埋めたら水をかけてください。
そのあとは外に置いて育つのを待ってくださいね。
実家でも松ぼっくりの盆栽をしていましたが、いつも軒下に置いていたと思います。
冬も特に避難させることなく、そのまま春を迎えていましたよ。
松ぼっくりの種は食べられる⁉栄養価の高い松の実とは⁉
松ぼっくりを食べるのは何もリスだけではないんです。
実は世界では「松の実」と称して、栄養価の高い食品として扱われていることも。
実は松の実とは、松ぼっくりの中にある種のこと。
いろいろな種類のある松ですが、
その品種の中でもチョウセンゴヨウやイタリアカサマツというものは食べられるようです。
日本で良く見変えるのはクロマツやアカマツだと思うのですが、
こちらは種が小さめなため食用にはあまり適さないと言われています。
この松の実、とてもデリケートな食べ物。
松ぼっくりから出した時点で酸化が進んでいくので、痛んでしまうのがとても早いんです。
そのため、よく食べられる地域では冷蔵保存や冷凍保存が主流なのだとか。
栄養価の高い食べ物だからこそ、酸化させる前に栄養を充分に取り入れたいですよね。
気になる食べ方ですが、一般的にはナッツのような扱いだそうです。
ただ、生食はあまりされないことが多く、炒めたり細かく刻んだりして食べられていることがほとんど。
それらを他の食材と一緒に調理することで、料理自体に歯ごたえや風味を出しているようですよ。
実はわたし、海外のお店で一度だけ松の実を使った料理を食べたことがあるのですが、
それはモロヘイヤとベーコンと炒められていました。
塩味で味付けされていて、風味がよくておいしかったですよ。
お店の人によると、モロヘイヤと炒めることで松の実の栄養効果が高まるのだとか。
おいしくて栄養満点なら申し分ないですよね。
まとめ
いかがでしたか。
松ぼっくり、道に落ちているときは何気なく眺めていると思いますが、
盆栽にしたり、食べたりすることを考えると見方が変わってきますよね。
普段何気なく歩いていた道が、面白い発見に変わると思います。
もし松の実を食べられる機会があったらぜひ食べてみてください。
まるでリスになったような気分かもしれませんが、おいしくてクセになると思いますよ。