夏バテや熱中症は水分補給でかなり対策できますが、
それには正しい飲み方を知る事が体力です
ドリンクの飲み方を押さえておくことで夏バテでの体力消耗を抑えられます
通常の清涼飲料水で水分補給しちゃダメ?
コンビニの冷蔵庫にはスポーツドリンク以外にも色々な清涼飲料水があります。
甘い清涼飲料水には10%ほどの濃度で砂糖などの糖質を含むものがあります。
ペットボトル1本でおよそ50%、角砂糖の12個分もの砂糖が入っている計算になります。
そんな甘い清涼飲料水で水分補給をしているとカロリー過多で太りやすいです。
そして糖質が多い飲み物を一気に飲むと血糖値が急に上がり、
上がった血糖値を下げる為にインスリンというホルモンが分泌されるが、
食事以外でも習慣的に甘い飲み物で糖質を摂り続けていると、すい臓にダメージが重なり
インスリン分泌が減ったり、作用が低下したりして血糖値が下がりにくくなります。
高血糖になると余分な糖質を出す為にオシッコの量が増えて脱水を起こし、
そこでまた甘い飲み物を飲むと血糖値が高くなるという悪循環になります。
最悪の場合には急性の糖尿病でダウンしてしまいます。
なので、甘い飲み物をずっと飲み続けるのは避けましょう。
タンパク質はドリンクで摂ってもいい?
運動の主役となる筋肉はタンパク質で作られています
運動時には筋肉でタンパク質を少なからず消耗するから、筋トレで筋肉を大きくしたいトレーニングはもちろん。
ランニングなどの有酸素運動をするときもタンパク質の摂取は欠かせない。
夏場に食欲が落ちて肉類や魚介類といった食品からのタンパク質の摂取は減りやすいけど、
牛乳などを原料としたタンパク質のサプリであるプロテインなら簡単に補給できますよ
ドリンクタイプなら水分も補えるし、吸収が速くて運動直後にベストタイミングでタンパク質をとれます。
運動前と運動中はスポーツドリンク、運動後はプロテインドリンクと使い分けると良いですよ。
また、運動による夏バテ予防8つの方法で対策を完全マスター! で触れたように
汗をきちんとかいて運動時に体温を下げるには、
アルブミンというタンパク質で汗の元になっている血液量を保つことが求められます。
ドリンクで摂るプロテインはこのアルブミンの原料としても役立ちます。
アイソトニックとハイポトニックの違いは?
汗バテを止めるために飲みたいスポーツドリンクにはアイソトニック飲料とハイポトニック飲料があります
その違いは主に糖分濃度にあります。
アイソトニック飲料とは人の血液濃度と同じように調整されています。
濃度が同じだから、アイソトニック飲料は水分と糖分が同時に体内へ吸収されます。
それに対して体液よりも薄めに作られているのが、ハイポトニック飲料です。
水分は濃度(浸透圧)の低い方から高い方へ移動します
運動中は胃でも水分が吸収されて浸透圧が高くなりがちだから
発汗が多くて水分を先に補給したい時は、ハイポトニック飲料が適しています。
ミネラルウォーターや水道水もハイポトニックですが、発汗で失ったナトリウムも糖分がないと吸収も悪いです
普段使いには問題ありませんが、大量の発汗をともなう運動バテの回復には力不足です。
スポーツドリンクと経口補水液の違いは?
スポーツドリンクはその名の通りスポーツ時の飲料を想定したもの。
1960年代のアメリカで、アメリカンフットボール選手たちにその頃多発していた脱水症状と熱中症を防ぐ目的で考案されました。
一方の経口補水液は、衛生状態が悪い発展途上国で感染症などによる下痢や嘔吐で脱水を起こした患者を救うために70年代に開発されたもの。
点滴の代わりに飲んで脱水症状を改善させるのが狙いです。
小腸での水分の吸収を助けるには、塩分と糖分が必要
発汗より下痢や嘔吐で失う塩分の方が多いから経口補水液はスポーツドリンクより多くの塩分を含み、
スポーツドリンクは飲みやすくする為に糖分を多く含みます。
日常生活や軽い運動時の脱水予防はスポーツドリンクでOKです。
でも、長時間のランニングのように激しい発汗を伴う運動時や、
脱水が進んで熱中症の恐れがあるときは経口補水液を選びます
塩味が強く甘味が少ないから美味しくはないが、美味しく感じる時はすでに脱水を起こしているかもしれないから要注意です!